【第9回】「ＩＴエンジニア」の行末（４）

(2)特定の「技術分野」で国内トップレベルの技術者になる

(3)特定の「業務分野」で国内トップレベルの技術者になる

「ＩＴ業界で技術を極めたい」と思うのであればこの方向性でしょう。

「技術分野」というのは例えば「ディープラーニング」とか「ネットワークセキュリティ」とか「オープンソースのコア開発」とか「ビッグデータ解析」とか。もちろんそれ以外にもたくさん。

「業務分野」なら例えば「物流の仕組み」とか「企業会計」とか「法律」とか「人々の購買行動分析」などなど。

とにかく一つのテーマを、本を書けるくらいまで極める道です。

できるだけ普遍的なテーマが良いですね。「流行りもの」は廃れてしまう可能性もありますから。

そして、中途半端はダメです。

ここはぜひ「国内トップレベル」を目指しましょう。

たとえなれなくても、「目指す」心意気は絶対に必要です。

この道を進むには、自主的な猛勉強が必須です。

「会社がそのような仕事を探してきてくれない」などという甘い気持ちでは絶対にたどり着けない境地です。

必要とあれば英語も勉強しましょう。語学留学？とてもいいと思います。

情報処理技術者試験？トップレベル試験合格を目指しましょう。

業務分野であれば経済学とか法律とか、いわゆる「文系科目」も必要でしょう。

中小企業診断士？とてもいい勉強になります。（私が挫折したのは棚上げ）

生涯勉強です。頑張りましょう。

そして、初老の頃までにその境地にたどり着くことができたなら、

そこに至るまでの長い間、真摯な姿勢で仕事を続けてきたなら、

その時、あなたの周りにはあなたを心からリスペクトする人々がたくさんいることでしょう。

仕事など、自分から探すものではなく、向こうからあなたを追いかけてくるものになりますよ。

もちろん定年も老後も関係ありません。

気力体力に応じて、無理せずとも一生現役で頑張れることでしょう。