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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第10回】「ITエンジニア」の行末(5)

2023-07-31

(4)自社開発ソフトウェア製品を世の中に送り出している会社で主力になる

(5)ユーザ企業内あるいはそれに近い位置で、重要な情報システムの主になる

 

これまで説明してきた(1)~(3)はわりとハードルが高いというか、たどり着くのが難しい((1)は経営レベル到達の場合)「行末」ですが、この2つは比較的難易度の低い方向と言えるかもしれません。

 

要するに、

「特定の重要なソフトウェアとずっと長く付き合いましょう」

ということです。

 

それも単なる「担当者」のレベルではなく、「主」と呼ばれるくらいになるまでです。

 

だって、そこまでいかなければいずれ「担当替え」になってしまい、また流浪の旅に出ることになってしまいますから。

 

「このソフトウェアの維持発展のために、絶対に必要な人材」と自他ともに認めるレベルになれば、もう周りが切り離してくれません。

 

「いや、もうそろそろさすがに飽きたんだけど…」

と言っても許してくれません。

 

そうです。

「飽きてからが仕事」なのです。

「やりたいこと」ではなく、「求められること」をするのです。

 

そこまでたどり着いて初めて「真のプロフェッショナル」と呼べるのではないかと、私は考えます。

 

さらに。

 

(4)であれば、あなたはすでに「単なる技術者」ではなく、きっと「マーケティング」や「販売促進手法」などに精通していることでしょう。

 

(5)であれば、あなたのスキルセットには「当該企業のビジネスそのものに対する深い理解と洞察力」が含まれていることでしょう。

 

無敵、ですよね。

 

まずはそのようなソフトウェアと出会うことが必要ですが、出会うことができたのなら、生涯かけて付き合う価値があると思います。

 

あれ?

 

難易度、全然低くないですね…