chameleon_pos twitter vivouac youtube
弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第11回】「技術」と「営業」は表裏一体

2023-08-08

この業界で以前からずっと不思議というか、疑問に思っていることがあります。

 

「技術者」と呼ばれる人と「営業職」と呼ばれる人が、まったく「別物」として明確に区別されていることです。

 

まるで人種でも違うかのごとくに。

 

もちろん、仕事にはそれぞれの「役割」というものがあります。

人にはそれぞれ個性があり、自分の特性に合う仕事を選ぶ自由と権利があります。

分担するのは良いのです。必要スキルや仕事のスタイルも違いますので。

 

それにしても、です。

特にソフトウェア開発の業界で、「技術」と「営業」は、あまりに区別しすぎというか、相互理解が不足していないでしょうか。

 

「作る」と「売る」

 

ソフトウェアであれ、「製造」を生業にする以上、この2つは本来表裏一体です。

お互い無理解ではいけません。ましてや「いがみ合う」のは言語道断のはずです。

 

それなのに。

 

「営業は技術者の苦労も知らずに勝手に顧客の要求を飲んでくる」(by技術者)とか。

「大事な顧客の案件なのに、技術の連中の見積りがやたら高くて受注なんか無理」(by営業職)とか。

お互いがお互いのことを理解せずに対立するケース、結構多くないですか?

 

ではどうすればいいか。

 

「相互理解」するのに最も効果的な方法、それは「どちらもやる」ことだと私は考えています。

もちろん得手不得手がありますから、完全な「二刀流」は難しいかもしれません。

でも、「多少はやる」ことで少なくともお互いの仕事を「理解」することはできます。

 

営業職は技術的スキルを習得しましょう。

簡単なプログラミングならできるくらいになって、繁忙時には技術チームを手伝いましょう。

 

技術職は営業的活動を意識しましょう。

かかわっているプロジェクトや顧客の「真のニーズ」を聞き出し、営業職と一緒に費用対効果を算出して提案しましょう。

 

そうすることで「職業人としてのバランス」も醸成されるのではないでしょうか。

視野も広がります。

 

当社では実際にそうしています。

ほぼ全員技術者ですが、営業会議も展示会も全員参加。

割と楽しいですよ。