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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第14回】「就活」という名の奇習

2023-08-28

えっとですね。タイトルの通りです。

 

もうやめません?あれ。

 

一斉にエントリシート打ち込んで用意スタート。

同じ服着て同じ鞄で同じ髪型で同じ質問に同じ回答で…

学生も企業も学校も、関係者全員がわかっているのになぜか何も変わらない、この国独特の奇習、一体いつまで続けるのでしょうか。

いや、不必要と言ってるのではありません。

ちょっとやり過ぎではないですか?

 

私はいわゆるバブル世代です。私自身は大学ドロップアウト組なのでいわゆる「就活」はしませんでしたが、当時、同期の友人たちは完全に売り手市場で、皆結構「いい会社」に入社しました。

 

その後、どうなったか。

 

「いい会社」が30年以上「いい会社であり続ける」ことは、やはり困難でした。

 

バブル崩壊でボロボロになった証券会社とか、GAFAに大きく水あけられた国産電機メーカーとか、事例は枚挙に暇がありません。

 

また、「いい」の意味が視点によって全く変わってくることを、人は年とともに学びます。

 

「大きな会社」で激務の末に病んでしまった人がいます。

縁あって中途入社した小さな会社で大活躍している人がたくさんいます。

40歳台で「いい会社」に見切りをつけて退職、独立した人を何人も知っています。

 

「最終学歴終了後、最初に入社した会社」が人生最大の「分かれ道」となるケースは、実はかなり少ない。それを、この年になると実感するのですね。

 

特にこれから「ITエンジニア」を目指す若者のみなさん。

 

この業界は完全な「実力主義」です。

 

当社のような極小企業でも、「日本最大級のSIer」や「コンサルティングファーム」の人々と一緒に仕事することがあります。断言しますが、どちらが優秀とか、ましてやどちらが幸せかなんて、論じる価値すらありません。

 

会社規模やネームバリューにとらわれず、肩の力を抜いてゆっくりと社会人化しても良いと思います。それができる業界です。

 

その代わり、ずっと勉強続ける姿勢は重要ですよ。