私は酒飲みです。
煙草はやめて20年以上経ちましたが、その前は1日2箱のヘビースモーカーでした。
コロナ禍の自粛生活の反動からか、最近また「飲みにケーション」なるものが若干評価されなおしているようですね。
まあ、酒飲みのはしくれとしてそれは理解できます。というか、「飲みに行く」ことで多くの人と出会うことができたり、日頃の仕事では全く関係することがない人々から、違う世界のとても興味深い話を聞くことができたり、間違いなくこれは私の人生の楽しみであります。
毎度の昔話で恐縮です…
ITエンジニアに限らない話だとは思いますが、昔よくこんなことが言われました。
「一緒に酒を飲むことで腹を割った話ができる。取引先やビジネスパートナーと本音の会話をするなら、一緒に飲みに行くと良い。これはとても重要な仕事の一部である」
「通常、会議の場では表立ったことしか議論しない。未確定な情報や構想は、実は会議後の喫煙室で出てくる。喫煙者と非喫煙者では、知り得る情報量が違う」
特にIT業界では複数社から開発メンバーを集めるようなシステム開発プロジェクトチームが多く、各種の情報収集を目的としたコミュニケーションが割と有効です。
そのためか、前述のようなことをまことしやかに言う人が多かったものです。
その頃、私は煙草をやめました。キッパリと。
で、半年ほど経ったころ、ビックリしました。
「あれ?喫煙室行かなくなっても、知っている情報量に全く何の違いもない!」
さらに数年経ち、相変わらず酒飲みでしたが、やはりあることに気が付きました。
「あ!重要な顧客担当者やパートナーの人ほど、ほとんど一緒に飲みに行ってない!」
煙草やめろとか(やめた方が良いですけど)、酒飲むな(ほどほどにすべきですけど)というつもりはありません。
「酒や煙草は仕事上のコミュニケーションに重要だ」ということが、全くの幻想だったことをお伝えしたかっただけです。