IT業界に限らず、ひとつの業界で「エンジニア」として生きていくためには、その専門分野の知識習得が必須です。
一口にIT業界といっても間口は広く、日進月歩で技術が進んだ現在、ITエンジニアに求められる知識はとても多岐にわたります。
あまりに広くなったため業界も細分化が進み、それぞれの分野で必要な知識も、ある程度絞り込めるようになっています。
そんな中、業務に勤しむITエンジニアの皆さんにお勧めしたいものがあります。
「情報処理技術者試験」です。
「会社に言われて年に一回、とりあえず受けに行く」と言うスタイル(?)の人も多いかと思いますが、ここはぜひ、本気で合格を目指しませんか?
高度区分の試験を複数合格するくらいまで、です。何年かけても。
私も一時期、かなり勉強していくつかの高度区分に合格、最終的に当時最高峰と言われた「システムアナリスト(現在のITストラテジストに相当)」に到達しました。
合格して良かったこと、大きく2つあります。
一つは、「業務の中で断片的に覚えた知識」が、勉強進めるにつれて「体系だった知識」として整理され、そこに教科書的な知識が肉付けされて強化されたことです。
特にIT関連の学校を経由せずに業界に入った人にはとても有効です。
もう一つは、高度試験合格者が集まる団体に参加し、勉強会や情報交換ができるようになったことです。
私が参加している「日本ITストラテジスト協会」では月に一度、週末に集まって月例会を開き、専門家を呼んでセミナーを実施したり、テーマを決めてディスカッションしたりします。
もちろん、その後は懇親会。
そこで広がった人脈は、私にとってとても大切なものになりました。
ただあの試験、ひとつだけ提案がありまして。
論文試験、キーボード使えるようにしてもらえないかな…