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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第39回】ITエンジニアの転職(1)

2024-02-26

今、日本は空前の「ITエンジニア不足」です。

 

私がこの業界に身を投じたのはかれこれ30年程ほど前になりますが、これほどの人手不足に陥った時期はないように思うほどです。

 

だから、絶好調ですね。転職サイトや転職エージェント。

 

ネット広告などでも、「週3日フルリモート月額XX万円!」などという、さすがにちょっとありえないような条件の求人まで。

 

もちろん、転職自体を否定するつもりは全くありません。

そもそも私は「新卒一括採用」「年功序列」「終身雇用」という日本型雇用形態の維持に反対の立場でもあります。

 

だから、「駆け出し」を卒業し、それなりに仕事に自信を持つことができるようになった若いITエンジニアの皆さんが、「このままこの会社にいても成長できないし、先の見通しも暗いな」と思うのであれば、転職を考えるのは自然なことだと思います。

「転職することで収入も職責もステップアップする」ということも確かにあるでしょう。

 

また、転職を促進することで労働流動性が高まり、労働者の賃金向上にも大きく寄与します。

 

「転職」は決して悪いことではありません。

しかし、ひとつだけ絶対的な前提条件があると思うのです。

 

それが「良い転職」であること、

です。

 

何をもって「良い」というのか、様々な意見があるでしょう。

 

まあ、転職決意の理由が

「ブラック企業からの脱出」や

「セクハラモラハラ上司からの逃避」

なら、そりゃもう大正解です。

 

というか今すぐ転職サイトにエントリしましょう、急いで!

 

でも、そうでもない場合。

例えば、

「今の職場にそれほど不満はないけれど、試しに転職サイトにエントリしてみたら高収入なオファーが来た」

「前回の転職で年収かなり上がった。次の転職ではさらに上を目指したいからそろそろまた転職エージェントに連絡しよう」

などのケース。

私の眼には割と大きな「落とし穴」が見えるのです。

 

どんな落とし穴か、気になりますか?

続きは次回以降のエントリにて。