私は一応企業経営者であり、人を雇用する側の人間です。
小さな会社が人を採用するのはとても大変なことです。
特に初期の頃は右も左もわからず本当に苦労した、というか失敗ばかりしていました。
よく思い出すのは、即戦力の技術者を採用したくて転職サイトに求人広告を出した頃のことです。
求人広告出すと誰から連絡が来るか、知ってますか?
「別の転職サイト会社からの営業」です。
電話、メール、まあすごいものでした。
肝心の求職者の応募はまず来ません。
今思えばそりゃそうなのです。誰も知らないような小さな会社、普通は応募なんてしませんから。
で、転職サイト運営会社に「応募なんてほとんどなかった」と言うと、「ではもっと検索上位に表示される高額なメニューで契約延長しませんか?」と言われます。
商売ですからね。そんなものでしょう。
そしてそれは、立場を逆転させても同じようなことが言えるのではないでしょうか。
何を言いたいかというと、ですね。
「転職」を商売にしているあの界隈の企業にとっては、「雇用する側」と同様に「転職する側」も「単なる商売のネタ」なのだという、考えれば当たり前のことを認識しましょう、ということです。
あなたの今後のキャリアやスキルアップについて、彼らが本気で考えてくれているはずなどないのです。
当たり前ですよね。
だってそれは
「あなた自身が考えて決める」
ことなのですから。
「隣の芝は青く見える」とは、古くから言われ続けている名言です。
目先のオファー情報、あまりに条件良すぎるとしたら、何かウラがあるかもしれません。
何度も言いますが、転職そのものを否定しているのではありません。
「バブルレベルで需給バランス崩れている今だからこそ、目先の条件だけではなく、自分の今後のキャリアをしっかり考えて判断しましょう」ということです。