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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第41回】ITエンジニアの転職(3)

2024-03-11

さて、転職サイトやエージェントにエントリした若きITエンジニアの皆さん。

 

きっと今頃、あなたには様々なソフトウェア企業からオファーが殺到していることでしょう。

なにしろ今は空前の売り手市場ですから。

 

ところで皆さんは、あなたにオファーが来る一番大きな理由、知っていますか?

 

あなたが「若い」からです。

 

「若さ」には「伸びしろ」が伴います。また、体力的にも充実しており、少々の「しんどさ」に耐えられます。

 

「若さ」はそれだけで値が付くのです。

 

だから、20代半ばで経験数年くらいからの約10年間が、ITエンジニアとしての「価値」が市場で高値を付ける期間と言っていいでしょう。

 

その間、何回「転職市場」に出ましょうか。

 

あ、人を雇用する立場として言わせて頂けると、「1年程度の在籍で転職を何回も繰り返している人」は、それだけで敬遠されます。

 

だから、せいぜい

「10年間で2~3回」

くらいがいいところではないでしょうか。

 

若さにともなう伸びしろや体力は年とともに目減りします。

旬を過ぎたITエンジニアに、高い値段は付きません。

 

前々回に書いた「落とし穴」とは、まさにそれなのです。

 

いくら転職サイトやエージェントにエントリしても、オファーがパタリと来なくなる時期が、いずれ必ず来てしまいます。悲しいことですけれど。


それなら、どうするか。

 

日々の業務をこなすだけではなく、自身のスキルを高める努力を惜しまないようにしましょう。

それは何も「ソフトウェア開発」だけではありません。

「技術力」だけでは、いずれ若い世代に勝てなくなります。

だから、バランスのとれた一流の「職業人」になることを目指しましょう。

そして、人との付き合いを大切にし、広い人脈の形成に努めましょう。

 

年齢的なピークが過ぎる頃、あなたが最後の転職を検討するとしたら、その時あなたにオファーを出すのは、エージェント経由ではなく、あなたと共に働くことを心から望む「ビジネスパートナー」本人であるべきだと思うのです。