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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第43回】ガラスのメンタル(2)

2024-03-26

私はいわゆる「バブル世代」です。

10代の頃は「新人類」と呼ばれました。

この世代、上の世代からは「無気力」「無関心」「無感動」の三無主義、なんてひどいことも言われたものです。

 

青春時代はまだ昭和。仕事始めたのが平成初期。

今思うと色々理不尽な目にもあってきました。

 

学校では全共闘世代の先生たちにゲンコツありの教育を受け、

部活では先輩たちに容赦ない上下関係を叩き込まれ、

職場では(今思うと)パワハラまがいの言動に四苦八苦してきました。

 

それらの理不尽な扱いが、成長の過程でメンタルを鍛えるのに効果的だったのは確かでしょう。

だから「最近の若い人は怒られた経験がないから弱いんだ」みたいな発言につながるのですね。(あながち間違っていない指摘だとは思いますけど)

 

でも、そういう観点で考えるのであれば、最強のメンタルを持っている世代は、おそらく「戦争を経験した世代」でしょう。

 

餓死寸前でジャングルを歩き続けたり、目の前で肉親が焼き殺されるのを見たり、飢えをしのぐために進駐軍の残飯を我先に争ったり。

そんな経験した人々こそ「最強の鋼メンタル」の持ち主なのだと思います。

 

で、ですね。

 

そんな経験、しなきゃいけませんか?

 

強くなるために?

 

いえ。断じてそんなことはありません。戦争経験などない方が良いに決まっています。

 

それと同じことが言えるのではないでしょうか?

我々世代が昔経験した理不尽なこと、もうしなくても良い時代になりました。

 

これは間違いなく

「幸せな、良い社会になった」

ということです。

 

「ガラスのメンタル」を自覚している皆さん。

皆さんは今、日本史上最高に良い時代に生きています。

だから、「強くある必要」がないのです。

 

それは、実はとても幸せなことなのでは?

と、最近私は思うようになりました。

 

でもまあ、もう少しだけ強くなっておきましょうか。

楽しく仕事続けるためにも。

 

そのための「気持ちの持ち方」みたいなものを、次回以降のエントリにて書いてみます。