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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第44回】ガラスのメンタル(3)

2024-04-01

最近、メンタル弱いタイプの若者を見ていて、あることに気づきました。

 

「人生における選択肢」が極端に少ないのです。

 

なんというか、すぐに「ここでダメならもう人生おしまいだ」と思い詰めちゃうみたいな。

 

だから、「出来ない自分」「失敗してしまう自分」を受け入れることが出来なくなってしまうのですね。

 

そうなる原因として、一つ思い当たることがあります。

 

以前も書きましたが、この国の奇習「就職活動」です。

 

「最終学歴終了後、速やかにできるだけ『良い会社』に就職しなければならない」

 

この考え方自体は私の時代からありました。

ただ、昔はもう少しなんというか、寛容というか、懐が深かったように思います。

 

今はいわゆる就活の最初のステップ「就活セミナー」なるもので、「新卒で正社員になれないと人生負け組」みたいな概念を刷り込まれてしまうとか。(聞いた話です)

 

そりゃ選択肢も限られてしまいますよね。

 

だから、あの就職活動なる風習(というか「新卒至上主義」)に私は反対なのです。

なぜ、未来ある若者から人生の選択肢を取り上げ、精神的に追い込むようなことをするのでしょう。

 

私は若い皆さんに強く伝えたいのです。

 

「人生の選択肢は、物凄く多い」

 

ということを。

 

現代日本は、実はそういう懐の深さを持っている社会です。

私自身の実体験から、それは断言できます。

 

若い間は失敗もします。怒られもします。

それでも「だから何だ」と開き直れるようになるためには、「ここでダメでも、別に他の選択肢たくさんあるから」という気持ちの余裕が必要です。

 

若い人にはぜひ、その精神的な余裕を持って欲しいと願っています。

 

そして、この国をそういう社会にする責務が、我々世代にはあると考えています。