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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第46回】ガラスのメンタル(5)

2024-04-15

何度か書きましたが、私は大学を中退しています。

 

その時はやはり「人生のレールから降りる」という恐怖を感じたものでした。

 

世の中というのは、すごく強固に完成された怖いもので、レールを降りた自分みたいな半端者は基本的に相手にしてくれない、そんな風に考えていました。

 

当時、高層ビルが立ち並ぶ都会の風景を見ると、

「きっとあそこに自分は入れない。拒絶される」

そんな惨めな思いすら感じたものです。

 

私が最初にフルタイムで働いたのは某外資系コンピュータ企業、アルバイトとしてのスタートでした。

 

仕事内容ですか?

マシン(ワークステーション)運びです。(本当です)

 

ただ、あてがわれた端末とアカウントがうれしくて、夢中で勉強したことを覚えています。

1年ほどすると、なんとなくそこでの「立ち位置」が見つかり、雑用ではあっても周りの人々と楽しく仕事できるようになりました。

 

「居場所」を見つけた

 

のですね。

 

ちなみにその会社は高層ビルの中にありました。

帰り道、都会の夜の風景を眺めながら歩いていると、

 

「あれ?世の中って、こんなにカンタンだったんだ。拒絶なんて、全くされなかったぞ」

 

と不思議な気持ちになったものでした。

 

何のためにこんな昔話をしているかというと、

 

「あなたが『怖い』と思っている『世の中』というもの、実はそんなに大したものではないですよ」

 

ということをガラスメンタル世代の皆さんに伝えたかったからです。

 

「世の中」を「上司」や「社長」など個人に入れ替えても同じことが言えます。

相手も所詮は人間、間違えたり失敗したり悔んだりしながら生きています。そして、その集合体が「世の中」です。

 

かくいう私だって、会社でこそ偉そうにしていますが、家ではちょっとした口論で見事に娘に言い負かされ、2日ほどクヨクヨするただのおじさんです。

 

落ち込んでも良いのです。誰だってそんなことはあります。

問題は3日目に「あーバカバカしい」と吹っ切れるかどうか。

その原動力は、「所詮大したことではない」と、お気楽に考えることではないでしょうか。

 

「Take it Easy」

 

私が大好きな、皆さんに伝えたい言葉です。