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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第47回】文字コミュニケーションの難しさ

2024-04-22

昔に比べて現代は「文字によるコミュニケーション」が多くなりました。

 

SNS全盛時代。若者たちのみならず、高齢者たちもLINEなどのコミュニケーションツールを使いこなしていますね。

 

友人達とのカジュアルなやり取りでは、「絵文字」「スタンプ」を活用することで、文字だけの文章よりずっと表現力を高めたやり取りが可能です。

とても便利な時代になったと思います。

 

さて、ビジネスの世界ではどうでしょうか。

 

ごく親しい相手ならともかく、礼節をもって接する必要のある相手に「絵文字」や「スタンプ」はさすがに使えません。

やはりそこは「文章」のみのやり取りとならざるを得ません。

 

そう、怖いのです。

「文章のみ」のやり取りって。

 

対面での会話では「言葉」以外にも「表情」や「声色」など様々な要素が加わり、「本当に伝えたいこと」をわりと自然に表現することができます。

 

それと比較して、「文章のみ」のやり取りでは、「文字」以外を伝えることができず、思わぬ曲解や誤解が発生することがよくあります。

 

特に、メール。

 

例えば、過去の打ち合わせの決定事項を覆すような依頼などが、取引先等から急に来た場合に、「すでに決定事項のはずで、そのような依頼は受けられない」旨を伝えたい場合など。

 

あまり深く考えずに力任せにメールを書くと、8割くらいの確率で、相手に

「こいつ喧嘩売ってるのか?」

と誤解されかねない文章が出来上がります。

 

書いている本人には全くそんなつもりがないにも関わらず。

 

もう一度言いますね。

 

怖いのです。

「文章のみ」のやり取りって。

 

このコラム執筆続けるくらいには「文章力」があるつもりの私ですが、そんな私でさえ、前述のような「込み入った事を伝える」文章には物凄く気を使います。

 

ポイントは、

一文をできるだけ短文にし、全体の文章量も少なくすること。

可能な限り丁寧な言い回しにすること。

そして、

「相手の目線に立って、何度も推敲すること」

です。

 

場合によっては、書いた翌日に再度推敲します。

これを私は「文章を一晩寝かせる」と呼んでいます。