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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第55回】「担当範囲」のひとつ外側

2024-06-17

ITエンジニアの仕事は基本的にチームワークです。

 

それも、自社内だけでなく顧客や別会社の人々ともチームを組むことが多い仕事です。

 

チームを組むと必然的に、メンバー一人ひとりに「役割」が与えられ、それぞれ「担当する範囲」が定義されます。

 

私自身、これまで様々な人々とチームで仕事をしてきました。

 

その中で、「あ、この人優秀だな」と思う人は多くいましたが、その人々には必ずと言っていいほど、ある共通点がありました。

 

「自分の担当範囲の、ひとつ外側を常に見ている」

という点です。

 

反対に「あまり優秀ではない人」の共通点は

「自分の担当範囲を全うすれば、それで良い」と考えていることでした。

 

情報システム構築のプロジェクトには、実はかなり多くの「担当者が決まっていない」仕事が含まれます。定義するのもバカバカしいというか、「それ、誰かやっといてよ」というレベルの細かい作業などです。

 

そういった「担当範囲のひとつ外側でこぼれ落ちた仕事」を積極的にやろうとするのが「優秀な人」の特徴でした。

 

かくして、時間が経つほど「優秀な人」にはどんどん仕事が増え、担当範囲も大きくなっていきます。

どんどん重要な役割を任されるようになり、定義されている以上の責任を背負うことになります。

収入変わらないのに。

 

これ、損だと思いますか?

 

いいえ。絶対に違います。

 

評価とは、後から付いてくるものです。

実力とは、こなした仕事量とほぼ比例して向上していくものです。

 

数年後、「自分の担当範囲のひとつ外側」を常に見て積極的に仕事した人は、そうでない人と比較して、待遇も収入も明らかに差が出ます。

周りからの信頼の大きさも、人脈の広さも桁違いに変わります。

 

若いITエンジニアの皆さん、ぜひ「自分の担当範囲」のひとつ外側を見る人になってください。

そこでこぼれ落ちた仕事を、積極的に「自分の仕事」にしてください。

 

数年後のあなたの姿が、まるで違うものになるはずですから。