(写真と本文は無関係です)
当社の近くに、私が長年通っている個人経営の居酒屋があります。
その店、今年でなんと開店から59年。
さすがに今は初代ではなく、初代の息子さんとその娘さんが切り盛りしています。親子3代。
また先日、30年ぶりくらいにある街に行ってみました。
30年も経つと商店街のお店もほぼ入れ替わっているのですが、あったのです。
当時から変わらずやっている小さな鉄板焼き屋さん。
当時と同じご夫婦で営業していました。
そこも先代から50年以上続く老舗です。
このような「長く続いている店」にはやはり大きな特徴があります。
「良質な常連客が多い」という点ですね。
一日の客数のほとんどが常連客、という店も珍しくないでしょう。
さて、飲食店に限らず、商売には「常連客」またはその入口である「リピート客」の確保がとても重要です。
当社もおかげ様で20年以上続いていますが、顧客の多くは「リピート客」です。
ところでITエンジニアの皆さん。
皆さんは「ソフトウェア開発の仕事に『リピート客』の概念はない」とお考えですか?
そんなことはありません。とても大切です。
少し言い方を変えてみましょうか。
顧客に、「また仕事を依頼したい」
プロジェクトメンバーやパートナー企業に、「また一緒に仕事をしたい」
と思ってくれるようなエンジニアになりましょう、ということです。
だから、「受注側(店)」なのに「発注側(顧客)」の不作為や不備などを盾にして遅延や仕様漏れの言い逃れに終始したり、共に苦労を共有すべきメンバーに対して、所属会社の違いから必要以上に責め立てて自身の責任逃れを考えたりしないようにしましょう。
もちろん、金払いが悪い上にやたら難癖付けてくる顧客とか、責任転嫁ばかりで一緒に仕事するに値しないパートナー企業とは縁を切っても良いと思います。
でも、ほとんどの場合はそんなことはありません。
あなたの心がけと仕事に取り組む姿勢によって、良質な「リピート客」は増えるはずです。
そしてそのことが、近い将来、あなたの価値を高めることに大きく貢献するでしょう。