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弱小IT社長のひとりごと
~この国の若きITエンジニア達へ~

【第8回】「ITエンジニア」の行末(3)

2023-07-18

(1) 自社で管理職を全うし、できれば経営に携わるレベルになる

 

ひとつめはこれです。

「サラリーマンとしての道を全うしましょう」ということですかね。

 

これはよく言われる「技術者は年を取ると全員管理職にならなければいけないのか」問題の一つの解です。

「管理職になる」という解ですね。

 

でもこれ、決して簡単な道ではありません。向き不向きもあります。

特に「技術畑で邁進」したいタイプで、かつ「人をマネジメントする」のが苦手な人には明らかに向いていないですね。

下手をするとメンタルやられます。

 

反対に、人やプロジェクトをまとめる、管理する、ということが苦にならないタイプなら向いている方向だと思います。

 

ただし、絶対的な条件があります。

 

転職はほどほどに。です。

 

少なくとも最後20年くらいはひとつの会社で全うしましょう。

 

数年ごとの転職を何回も繰り返しているタイプに、社内の重要な「マネジメント」を任せようと思う経営者はいません。

マネジメントという仕事には「やりたくないなあ」と思うようなことがたくさん含まれています。

時には部下に辞表を出させるようなこともしなくてはならないでしょう。

そんな時でも逃げずに与えられた職務を全うする覚悟がないとできない道だと思います。

「大ベテランだけど入社3年目」に、そんな仕事はさすがに無理でしょう。

 

まして「経営」にかかわり、場合によっては「会社を継ぐ」あるいは「起業する」ということになるのであれば、もはやそれは「技術者」ではありません。必要な資質やスキルも全く違うものになります。

 

「年を取ったからなんとなく進む」ほど簡単な道ではありません。

やはりそれなりの資質と覚悟が必要な行末だと言えるでしょう。